2/12/2017

あるいはそれはすでにあったのかも知れないと

ある時ふと気がつくのかも知れない


とてつもなくゆっくりと

時計の針が遡るのが見えるくらいに

落ちていく先にあるものはなんなのか


繋いだ手が滑る

もう一度と開いた手が掴んだのは

見えない何かだった

もう

もとあったあの手はないのだ


別の手に思い焦がれ

掴むことはできずに

まだまだあたしは落ちてゆく


いつになればどこかへたどり着けるのだろうか

めくったカードはブランク

どこかへ


遠いどこかへ


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