さようならという言葉を。
何度も何度も反芻す。
さようならという思いを。
何度も何度も思い出す。
さようならといった人を。
何度も何度も責めている。
うごめく脳のその奥で
あたしはいつまで籠るのだろう。
握りしめた手のひらを
開くその日は来るのだろうか。
差し伸べられるその手には
何か温かいものがあるのだろう。
ただ恐ろしくて手を出せず
傷つける事が怖いのか。
誰かを傷つけるのか。
自分を傷つけるのか。
その手を取ることが本当は
誰のためにもなるという事を
あたしはまだ認めたくないのだろう。
今まで何だったのか。
これからどうしたいのか。
まだ見えないのか、見ないのか。
さようならという言葉を。
何度も何度もつぶやくけれど。
さようならという言葉を。
まだ声に出せない。
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