9/26/2014

新月の嘆き。

さようならという言葉を。

何度も何度も反芻す。

さようならという思いを。

何度も何度も思い出す。

さようならといった人を。

何度も何度も責めている。


うごめく脳のその奥で

あたしはいつまで籠るのだろう。

握りしめた手のひらを

開くその日は来るのだろうか。

差し伸べられるその手には

何か温かいものがあるのだろう。

ただ恐ろしくて手を出せず

傷つける事が怖いのか。

誰かを傷つけるのか。

自分を傷つけるのか。

その手を取ることが本当は

誰のためにもなるという事を

あたしはまだ認めたくないのだろう。

今まで何だったのか。

これからどうしたいのか。

まだ見えないのか、見ないのか。

さようならという言葉を。

何度も何度もつぶやくけれど。

さようならという言葉を。

まだ声に出せない。

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