夢を見た。
夢を見た。
さようならという言葉を。
何度も何度も反芻す。
さようならという思いを。
何度も何度も思い出す。
さようならといった人を。
何度も何度も責めている。
うごめく脳のその奥で
あたしはいつまで籠るのだろう。
握りしめた手のひらを
開くその日は来るのだろうか。
差し伸べられるその手には
何か温かいものがあるのだろう。
ただ恐ろしくて手を出せず
傷つける事が怖いのか。
誰かを傷つけるのか。
自分を傷つけるのか。
その手を取ることが本当は
誰のためにもなるという事を
あたしはまだ認めたくないのだろう。
今まで何だったのか。
これからどうしたいのか。
まだ見えないのか、見ないのか。
さようならという言葉を。
何度も何度もつぶやくけれど。
さようならという言葉を。
まだ声に出せない。
あぁ あたしは何と無能なのだろうか
幾度となく 繰り返されてきた愚問だ
真実の所 そんなことは人生には関係ないのだろう
それでもなお 幾度とかなくあたしの中で繰り返されてしまうのは
さかのぼり さかのぼり ずっとずっと昔から
繰り返されてきた ずっとずっと昔から
細胞に 刻み込まれている記憶
それが容易に引きずり出される
自分の癖だったり 誰かの口を通じて ニュース 本 映画 歌
繰り返し その都度消していくしかない
時間はかかっても
出てくる度に 繰り返し 繰り返し
水滴が石を削るように
ゆっくりと 何度も
いつか その石が輝き 美しく形作られるまで
何度でも そう 何度でも
あたしは 泣いてやろうじゃないか
がははと笑う事だ
ディープな泥沼かもしれない所まで踏み込んで
それでもそこから小さな光を見つけ出そうとしている人たちはよく笑う
ニッコリ笑顔ではない
爆笑する
ガハハと笑う
笑うしかねぇし!!とかいいながら
ガハハと笑いながら
立ち向かう
どんなにか心が苦しくても
時に涙しても
そんな時もあっても
またネタを探しては大笑いする
強さとは笑えることではなく
ガハハと笑って再び立ち上がる力を絞り出す事なのだ
誰にだってできる
ガハハと笑おう
そしてまた右足を泥の中から引っ張り出し
一歩前へと踏み出そう。
少し疲れたら
休んでもいいし
悲しくなったら泣いてもいい
ただひとしきりやったのなら
またガハハと笑って左足を引っこ抜こう
いつかたどり着ける
光の場所を目指して
今日もあたしもガハハと笑おう
少しずつ 崩壊する世界